縁陣の衣装、毎年ほめてもらえるもんね!!
そうなの!そんな衣装を小雪さんがどんな思いで作っているのか、すみからすみまで調査してきたってわけ!なんでも聞いてちょうだい☆
なんでいつもカッコよくてキレイな衣装なのー?
いきなりなんか大雑把な質問ね…まあいいわ!縁陣の衣装製作の心得をイチから説明しましょう!
縁陣の衣装の秘訣 その①
「テーマ」と「モチーフ」をしっかり考えます
振付師のページでも説明したけど、縁陣の演舞には毎年「テーマ」と「モチーフ」があるわ!まずはそれをしっかり念頭において考えていくのね!
そうね。「侍」でも、どんな侍なのか?どう見せればテーマに近づくか?ってことをからめて、テーマに沿ったモチーフを描いていくの!
なにやらむずかしいおはなしがつづいている…
うーん、そうね…「今日のご飯はお肉が食べたい!」って思っても、ハンバーグがいいかな、ステーキがいいかな、どんなのが今日の気分に合うかな?ってところをしっかり考えてから作るから、テーマに沿った形が出来上がってるって感じなのかしら?
衣装もそうだけど、振付も演舞曲も、同じ「テーマ」と「モチーフ」をしっかりつきつめるから、全部が合わさったときの統一感が生まれるんだって!だから、まずはそこをしっかり考えるところから始めるのね!
縁陣の衣装の秘訣 その②
色・柄より、全体のシルエットと印象にこだわる
これは小雪さんも特にこだわってるところらしいんだけど、あまり派手な柄は極力抑えて、服のパーツの組み合わせと全体の印象を大事に考えるんだって!
つまり…どういうこと??
実際に見てみた方が早いと思うわよ!えにしくん、例の写真を!
よっちょれ!
これは二年目「炬ノ陣」のときの衣装よ!すごく幅広な黒襟が、体に沿って三日月型に流れているでしょう?そして長ーくなびく真っ白に輝く左袖!
よく見ると、相当変わった服だねこれ…
この年の演舞曲は、遊郭で出会った二人の女の子の物語をイメージして作られていたの。だから、全く違う形と布地の服を右と左で合わせた形にしてそれを表現したのね!真っ黒な三日月が、その二つを分けている…なんてロマンチック!
最初は、衣装を作ってくれる業者さんに「服として成り立ちませんよ(泣)」って言われてたんだってね!
この衣装にも、オリジナルの柄が入ってるのは曼珠沙華の花柄だけで、あとは基本色と矢絣のパターンだけ!全体の形とシルエットでこの衣装の印象が作られているのよ!
いしょうのいんしょう!!
縁陣の衣装の秘訣 その③
同じものは、二度作らない
これは現連長のえびさんから強くお願いされていることらしいんだけど、毎年できるだけ全く新しい印象のものを作って!って頼まれているらしいわ!無茶な注文よねー!
だから毎年全然違う雰囲気になるんだね
そのくせ、並べてみるとどこか統一感を感じるようなものにして!とか言ってるんですって!「簡単に言ってくれるわ、うふふ☆」って笑ってたわ、小雪さん
「チームカラーは緑と紫」っていう条件だけで、毎年違うテーマとモチーフを提示されて、にこにこしながらこれまでの衣装を監修してきたんだから、すごいわよほんとに